Y字樹形で労力軽減

DIB農園のY字樹形

そろそろ今シーズンの梨の収穫が始まります。
この収穫作業は、残暑きびしい中での作業になりますので、ちょっとした覚悟が必要です。

ということで今回は収穫作業と「Y字樹形」についてのお話。

「Y字樹形」は「結果枝(果実の実る枝)」が一定の間隔で直線的に配置されているので、

・摘蕾・摘果、収穫等管理の作業動線が直線的になるので、作業者の無駄な動きがなくなり身体への負担が軽減される。

という効用があります。
圃場のなかを採集コンテナを持ってウロウロ歩き回る必要がない訳です。
酷暑の中の作業時間短縮は、たいへん人に優しい!

また、

・「人が直立した状態で手を伸ばせば届く範囲」に結果枝(果実が実る枝)がある

ので、従来型の梨棚で必要だった「上向き」「背伸び」作業をなくすことも出来ます。
これもたいへん人に優しい!!

美濃大垣の梨棚/大蔵永常『広益国産考』より

江戸中期の農学者であった大蔵永常は、著書『広益国産考』において、

「梨を多く作りて、利を得るは、美濃国大垣辺にまさるはなし」

と称揚しながら、当時の梨棚と収穫作業をする人びとの絵図を紹介しています。この梨棚、現在でもよく見られる「従来型」の棚ですね。

Y字樹形のなかった江戸時代、当時の梨棚の下でこんな会話をしていたのではないでしょうか?

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